モラルハラスメント(モラハラ)って何?

最近は色々な〇〇ハラスメントがありますが、今回ご紹介するモラルハラスメントは、中でもかなり質の悪いタイプの嫌がらせ、ハラスメントだと思います。

実際受けてみて、本当にそう思います。

モラルハラスメントとは

モラルハラスメントは、直訳すると「道徳的、倫理的な嫌がらせ」となります。
ですが、これだけではさすがに意味がわかりません。

モラルハラスメントとは、いわば「精神的な虐待」とでも言うべきものです。
殴る、蹴るといった身体的な虐待とは違い、精神面を追い詰めていくというものです。

モラルハラスメントの具体例

私が実際に受けているモラルハラスメントから、具体例をご紹介しましょう。

支配関係、主従関係を強要する

モラルハラスメント加害者の根底には、この思考があります。
ターゲットにした人をとにかく下に置きたがります。

それは、加害者の自信のなさだったり、満たされない心などが原因の一つと考えています。

つまり、加害者に自信がないので、ターゲットが自分より上にいては困る。
だからこいつは自分より下でなければならない、自分に支配されていなければならない、自分の目の届く範囲で自分の想定通りに行動していなければならない。
と考えてしまうわけです。

満たされていない場合も、ターゲットが自分よりも充実して楽しんでいるのが許せません。
自分は満たされず悶々としている、なのになぜこいつは楽しんでいるんだ、許せない。
となります。

実際に私はこれを痛いほど感じています。

少しでも自分の意見を言おうものなら、キレたり、無視したりします。
ものの所有権のようなものも認めず、私のグラスやお菓子なども勝手に使ったり、食べたりします。
当然、逆は許されません。
私が皆に買ってきたお菓子でさえ、私が最後に食べたら「誰に断って最後の一口を食べた!お前はクズだ!離婚だ!」などとキレ始めました。
まさに、絵にかいたような独裁者の思考です。

充実しているのが許せない、という思考も感じています。
私はもともと週一回チェロを習っていて、月一回教室メンバーと合奏もやっていました。
とても楽しく、充実していました。
それが気に入らないようで、「金の無駄」「どうせ上達しない」「あーあ、私を置いて一人で習いに行くんだ」などとさんざん嫌味を言われました。

娘ができてからは、さすがに通うことができず、辞めてしまいました。
ただ、子供がいない時からも上記のような嫌味です。

友人と遊ぼうものなら、「行ってもいいけど、ちゃんと「あなたのおかげで遊びに行くことができました」とお礼ぐらい言ってほしいんだけど」と感謝を強要。
友人に会うのも罪悪感でいっぱいでした。

全て否定から入る

これもモラハラあるあるでして、とにかくターゲットの言葉や行動を全て否定します。
一つ二つならまだしも、全てとなると、これがかなり精神的にこたえます。

そんなことあるの?と思われるかもしれませんが、これを毎日続けられると、本当に自分が間違っているのではないか、自分の方がおかしいのではないか、と暗示にかかってしまうのです。

今でこそ、モラルハラスメントの手の内を知ることができているので、「またその手か…」くらいに思えるようになったのですが、それでもかなりの不快感が残ります。

平気で嘘をつく

モラルハラスメントの加害者は、ターゲットの人格を貶めるため、困らせるためには手段を選びません。
そのために嘘をつくなどは、朝飯前です。
単なる攻撃手段の一つに過ぎないので、罪悪感もありませんし、そもそも記憶が捏造されている疑いすらあります。
その嘘は、本人の中では、まぎれもない事実なのです。
私もたくさん嘘をつかれました。

例えば、妻には人を小馬鹿にするような口癖があります。
私がそれを「その言い方やめてよ」と言うと、「はぁ!?あんたのマネなんだけど!」という明らかな嘘。

妻が妊娠していた時に妊婦をデブだとバカにした、などという言いがかりもつけられました。
当然そんなことは言ったことも、思ったことすらありません。
その時は、この手口をよく理解していなかったので、「冗談で言ってしまったかもしれない…」と言ってしまいましたが…。
相手が、さも当然のように自信満々で言うので、あたかも本当に私が言ってしまったかのような錯覚に陥るのです。
これも、モラルハラスメントの手口の特徴の一つです。

他人に厳しく自分に甘い

他の特徴とも一部かぶるのですが、とにかく自分に甘いです。
自分がやることは全て正しい、ターゲットのやることは全て間違っている、と考えるため、例え全く同じ行動をしても、私に対してはキレたり、嫌味を言ったりします。
私が注意した場合は、逆ギレしたり、言い訳したり、関係のない私の失敗などを責めたりします。

加害者の失敗は、ターゲットの責任にされます。

例えば、夕飯の残りをしまうのはなぜか全て私がやって当然のようになっています。
妻が、冷蔵庫にしまい忘れてダメにしてしまっても、全て私のせいにされます。

金銭的にもこういう傾向があります。

典型的な例ですが、自分が着もしない服を、安かったからという理由で買ってくるのはOKで、私が買い物をするのは「無駄遣い」となじります。

絶対に謝らない

加害者には、謝るなどという選択肢はありません。
なぜなら、自分は完全なる正義で、間違ったことは何一つしていないから。
逆に完全無欠の極悪人であるターゲットは、謝るのが当然、くらいに思っています。

異常な例だと、私が娘の洗濯物をたたんで、置いておきました。
そうしたらなぜかキレ始めて、「何でしまわないの!?謝って!」と言われたことがあります。

モラルハラスメントの被害者という自覚を持ちましょう

私の場合は、家庭内で夫婦という関係でのモラルハラスメントの事例です。

世間一般では、一つ一つの事例は「単なるよくある夫婦喧嘩」「尻に敷かれているね」くらいにしか認識してくれません。

ですが、実態はそんな生易しいものではありません。
モラルハラスメントは、いわば精神異常者による執拗な虐待行為です。

単なる夫婦喧嘩であれば、後から頭を冷やせばお互いに仲直りもできるでしょう。
しかしモラルハラスメントは、そもそも喧嘩ではないですし、対等な関係ではありません。
加害者からすれば、支配者が奴隷を虐待して何が悪いの?程度の認識です。

もし、思い当たるフシがあるなら、あなたはモラルハラスメントの被害者です。
そうであれば、絶対に自分が悪いんだ、などと思ってはいけません。
加害者は、ターゲットに罪悪感を植え付けることにかけては悪魔的な天才です。
あなたが悪いわけではありません。

モラルハラスメント加害者の手口を少しでも知って、できることなら逃げて下さい。

モラルハラスメントの被害者が救われますように。

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